藤花幻:サルベージ まほろば 14/10/12

好きな歌をば

サルベージ まほろば 14/10/12

 ←つちのこ兎に角早く秋になれ →信長と料理人
 スーパームーンに皆既月食と此の秋はやたらと満月に縁がある。そもそも月の青い光は冷たいものだが、哀愁を帯びた秋は輪を掛けて冷たい。

   まほろば ―さだ まさし―
 歌詞無いよ。例によって検索しとくれ(投げやり

 男と女がいる。絆を結んでもう長いのだろう。夢を持ち追いかける男と、そんな男に惹かれた女。二人で来た馬酔木(あせび)の茂る山道で道を失い彷徨い戸惑う。
 時は経った。青春と言うには時が経ち過ぎた。男の夢ははるか遠く、今だ影すらも見えない。夢に手が届かない事を薄々感じながら、それでも捨て切れない男。語れるのは当ても無い先の事だけだ。しかし生活と言う避けようも無い現実が足元に絡みつく。女は常に敏感だ。男にとってそんな女の危惧は眼を背けたい現実そのものだろう。絆は揺らぐ。
 終わりを横目で見ながら、それでも女は絆を繕おうとする。何時まで待つというその言葉が虚ろに響く。将来に確証など無い。信じるとか信じないとか、そういうものではない。人は人なのだ。それは仕方の無いものだ。
 男は女が嫌いな訳ではない。むしろ逆だろう。傍に居て欲しいと思っている。しかし女の事を思えば、これ以上引き止めるのは卑怯な事だ。そう切り出した男の言葉を女は否定する。口をつく言葉は思いつめたものだが、それが単なるその場の激情と意地から来ている事は紛れもない。紅葉が過ぎれば褪せる様に、気持ちの高ぶりは時と共に冷めて行く。女の想いは嘘ではない。決してそうではない。しかし恒久的なものであろう筈も無い。
 時が過ぎる。心は移ろい行く。信じきれない男と認めたくない女。気付かぬうちに満ちた月が、ただ空しく、ただ寒々と二人を照らしている。
青丹

以下、起稿当時に頂いたコメントと返記です。

野津征亨様より

こんばんは。
何と言うか、無性に切なく虚しくなる歌詞ですね。
いつの世も、男と女は真に判り合うことのできない生き物なのかもしれませんね。

野津征亨様へ

 こんにちは。コメントありがとうございます。
 私こういうすれ違いものと言うか、互いに想い合いながらそれでも壊れてしまう話にはやられてしまうのです。男と女に限らず、人と人は結局分かり合えないものなのかもしれません。悲観的すぎますかね。

☆バーソ☆様より

夢に手が届かない事を薄々感じながら、それでも捨て切れない男。
時が過ぎる。心は移ろい行く。信じきれない男と認めたくない女。
こうして、愛したり憎んだり、結ばれたり離れたりを繰り返しながら、
男と女は、生きてる間、馬酔の路を迷いながら生きていくのでしょう。
恋は実らないほうが、なにか切なくて、愛おしくないですか。
月は、ただ黙して、そんな人の営みをそっと見ているようです。
この花札の絵柄、よく合ってますね。

夜夢バーソ未夢様へ

 こんにちは。コメントありがとうございます。
 ああ、人の恋の何と儚い事よ。そは春の野の氷城に似たり。心地よき風の中に在って、しかし何時崩れるやも判らぬ。
 真面目な記事の後に何となく描いてしまったぼーずと青丹。我ながらシュールです(笑
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たぁ~と~えば、君が・・・
ウソでもない ほーんーとぉーでも ない~~っ

の、ところ好きですね~ (´ー`*)ウンウン

大丈夫っ!この程度なら 警告うけないと思います.
土器土器・・。

みんもっこす様へ

 こんにちは。コメントありがとうございます。
 春日山の渓谷を辿って馬酔木の森に迷い込み、山岳警備隊のお世話になって、警告を受けるのですな。彼女はさつさと知らん顔。きゃー無情。
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